ここは、どこだろう。
辺りを見回してもそこには暗闇ばかりで、一歩足を踏み出しても一向に進んだ気がしない。
1人 孤独 けれど不思議と寂しさは感じなかった。
何かに優しく包まれているような感覚に陥いる。
懐かしい、この感覚。私にとって、唯一無二であるもの
もうすぐその手を捕まえるから
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目を開けると、そこは見慣れた天上、私の部屋にいるらしかった。
「シリウス、」
太った婦人の逃走で分かった彼の存在。
新聞や噂でしか聞く事の出来なかった彼の存在が感じ取れたわずかな時間
「起きた、かの。」
「ダンブルドア、先生。」
横から声がして、見てみるとダンブルドア先生が椅子に腰掛けて私を看てくれていたようだった。ここへ運んでくれたリーマスは他の先生と一緒にシリウスが中にいないかどうかを確かめに行ったらしい。彼はきっと学校内にはいないだろう。すでに外に出て体勢を整ているのだと理由もなく思う。
「先生、」
「うむ、シリウスは賢い。きっと学校内にはいないだろう。」
念のためじゃ、と私の頭を落ち着かせるように優しく撫でてくれる。窓の外を見るとまだ雨が強く降っていた。凍えてはいないだろうかと心配になってしまう。
「あやつも、ハリーのために、のために頑張っておる。」
いつの間にか重くなっていた瞼が自然に閉じられていった。
今は寝よう、体力を回復しなければ何もできない。
そして再び訪れる穏やかで愛おしく思える場所。
祈るように手を絡めてそこに立つ。人の気配はないけれど、手を包み込んでくれる確かな感覚。
目を開く瞬間、微かな光が見えた気がした