「、ハリー。お土産待っててね!」
「ええ、楽しみに待ってるわ。行ってらっしゃい。」
「我が姫のために新しい悪戯グッズを買ってくるとしよう!」
「ふふ、ジョージにフレッドも、行ってらっしゃい。」
みんなをホグズミードに送り出してからリーマスの部屋へと足を運ぶ。友人と話すなんて何年ぶりだろう、と心を弾ませる。何だか自然と足取りも軽い気がした。廊下でファーストネームを呼ぶのは誰かが聞いている危険性があるから、とりあえずルーピン先生と呼んでおく。
「ルーピン先生?・です。」
「・・・あぁ、どうぞ入って。」
ノックをしてそう言うと少し間があってからリーマスの声がする。部屋の中に入ると紅茶を準備しているリーマスの姿が目に入った。座って、と声をかけられてそこにあった椅子に腰を降ろす。
「君に、ルーピン先生なんて言われると、何だかおかしな感じがするよ。」
「ふふ、私も。友人を先生だなんて、おかしな感じだわ。」
リーマスが淹れてくれた紅茶を一口飲む。相変わらず、リーマスの淹れる紅茶は美味しい。香りが十分に引き出されていて、落ち着かせてくれるような、そんな感じがする。
それから何時間経っただろうか、昔話に花が咲いて、ついつい話が弾んでしまう。そして、彼がアズカバンに入ってから私はどうしていたのか、その話もした。リーマスにもどこに住んでいるのか言えば良かったのだけど、私はヴォルデモートに狙われている身でリーマスに危険が及ぶ可能性があったし、これ以上迷惑をかけられないと思い、告げなかったことも話す。
「今度からは、」
「ん?」
「今からはちゃんと僕にも言ってくれないかな?」
「・・・・でも、」
「助け合うことが、友達でしょ?」
その言葉に、ゆっくりと頷いた。 昔から、リーマスには敵わなかった。正論でもあるけれど、何より心が温かくなるような嬉しい言葉だった。私にはもったいない言葉だと思ったりすると、リーマスは だから言ってるんだよ、と言ってくれる。その言葉に何度感謝したことか。
「僕はね、君とシリウスは一緒にいて支え合わなくてはいけない2人だと思うんだ。」
「 リーマス?」
「恋人なら当たり前なんだけど、でもそういうものなんかじゃなくって、」
もっと、深い、 依存とは違うんだけど、2人で1つ・・・ああもう、言葉が浮かんでこないな。 説明してくれようとするリーマス。言いたいことはすごく伝わってくる。やっぱりリーマスは良く私達のことを見ているな、なんて感心する。
「ふふ、ありがとう、リーマス。」
「目の前で、ああいう風に仲良くされたらね。」
「・・・・そんなに、目立ってた?」
「ジェームズとリリーに負けないぐらい、仲睦まじかったよ。」
「ええ?あれには敵わないわ。」
いや、ずいぶんと目立ってたと思うけどね? なんて言われると、少し恥ずかしい気分になる。そりゃあ、彼といると自然と顔が笑顔になるし、柄にもなく自然と心が躍るような気持ちになったりもした・・・・・けれど。(あぁ、だめだ。恥ずかしい。)
「はは、、顔真っ赤だよ?」
「・・・言わないで、リーマス。」
何気ない、楽しい会話。 もう、何年していなかったのかな。
シリウス、もう少し待ってて。 必ず、迎えに行くから。