「私は、彼を救いたい 救ってみせる 」
そう言ってリーマスを見るのその瞳には確固たる信念があり、汚れのない澄んだものであった。それはリーマスにシリウスがアズカバンに入って以来、見ていない彼女の瞳を思い出させた。の目からはすうっと一筋の涙を流していた。
「ルーピン先生、ダンブルドア先生は良いとおっしゃいましたか?」
「うん、本人に聞いてみると良いと言われたよ。」
「そう、ですか。」
そう言うと、はゆっくりと目を閉じて神経を集中させるように深呼吸をした。リーマスはそれをじっと見ている。すると、から光が溢れてきた。その光は、彼女をゆっくりと優しく包んでいった。
「っ!!」
「久しぶり、リーマス。」
目の前には、リーマスが昔から知っている、・がいた。
最後にあった時とは違って少しやつれて見えるけれど、それでもに変わりはなかった。
「・・・・本当に、、なのかい?」
「ええ、ごめんね、今まで黙ってて。ちゃんと、話すから。」
はそう言うと、リーマスと最後に会ってからの事をゆっくりと話し始めた。シリウスと離れた後、どこに住んでいたか、何故ホグワーツに変身してまで戻ってきたのか。それを聞いていると、彼女がどれだけシリウスを愛しているかが分かる。
は、何一つ変わっていない。 昔も、 今も。
彼女は全て話した後、バツの悪そうな顔をする。おそらく、自分でも気付いているのだろう。昔から彼女は1人で無理をする人だったから、それを学生時代に何度も注意をした覚えがある。それを覚えているのか、リーマスに怒られると思っているらしい。
けれど、リーマスはそんなことを思ってはいなかった。いや、怒っていない、と言えば嘘になる。リーマスだってシリウスを救いたいと思っているし、には1人で抱え込んで欲しくなかったと思っているから。けれど、何より彼女の無事が分かった事への安心感の方が勝っていた。
「・・・・シリウスは、 救えそうかい?」
「っ、 ええ、必ず。」
そう言う彼女の目には、迷いも何もなかった。リーマスはの返事を聞くと、また変身させてベッドに寝かせた。はもう部屋に戻ると言ったが、まだ疲れが取れていないように見えたから、リーマスはに言って聞かせた。すると、やはりは疲れていたのだろう、ベッドに寝かせるとすぐに寝てしまった。
「シリウス、早く帰ってこないと、が倒れてしまうよ。」
の頬をすうっと撫でてみると、思った通り少しやつれていた。
顔には出さないけれど、相当無理をしてきたことがよく分かる。
「彼女も、愛する人のためなら無茶をする人だからね、君と同じで。」