「、ありがとう。」
マクゴナガルの授業で幾分か気分が戻った時、ハリーがそうお礼を言ってくる。
どうやら占い学の時の事を言っているようだ。
「そんなたいしたことは言ってないわ。」
「でも、僕は嬉しかった。」
「だから、ありがとう」 とハリーはもう一度私にお礼を言ってくれた。
「どういたしまして。けど、本当にもう死ぬなんて言葉を言わないでね?」
そんなことを言ったらジェームズ達が悲しむわ、と心の中で言う。ハリーにはきっと強く育っていって欲しいと思っているはずだから。そう、彼もきっとジェームズ達と同じように、思っているはずだから。
「うん、約束するよ」
「そう、良かった。」
ハリー達と次の授業へと向かう。ハグリッドの授業だけど、何をするのだろう。
向かっていると、私はヒッポグリフを見つけた。あまりに嬉しくて、ハリー達には先に行ってもらうことにして私は少しヒッポグリフと遊ぶことにした。
「こんにちは、久しぶりだね」
ヒッポグリフに近づいて、頭を撫でる。 彼とは昔からよく遊んでたから敬意を見せなくてもこうして触らしてくれる。
彼と一緒にこの子に乗って、良く空を飛んだ日がよみがえってくる。
「今日は彼と一緒じゃないのよ、ごめんね?」
悲しそうに聞こえたのか、ヒッポグリフは私の頬に顔をすりつけてくれる。
「私が彼を助け出すから、待っててね? 必ず、また会わせてあげる。」
嘴を撫でながらそう言うと、ヒッポグリフも応援しているかのように鳴いてくれた。
「そうしたら、また彼と乗らせてくれる?」 そう言うと、羽を広げて何処か嬉しそうに鳴いてくれたヒッポグリフにお礼を言ってその場を去った。そろそろ、授業に行かないと。
授業の場所に行くと、ハリーがヒッポグリフにお辞儀をしているところだった。
少しぎこちないけれど、彼らならハリーが誰の息子か分かるだろう。
ジェームズもよく一緒に遊んでいたし、ヒッポグリフととても相性が良かったから。
「やっぱり、ハリーは凄いね。」
空を飛んで戻ってきたハリーにそう声をかける。 すると、彼は照れたようにお礼を言った。
と、突然ヒッポグリフが暴れ出した。 どうやら、ドラコが彼らを侮辱したようだ。
腕から血が出ていることに、私は気づき駆け寄って応急処置をした。
「ハグリッド!早く、彼を医務室へ!!」
暴れているヒッポグリフを宥めながらハグリッドにそう言って彼を医務室へ行かせた。
そんなに深く抉られたわけでもなさそうだったからきっと大丈夫だろう。
それよりも、
生徒達がヒッポグリフから逃げるように次の授業へ行き、
ハリー達もハグリッドが心配ですぐに後を追った。
それよりも、人の、血を見たことが怖かった
まるで、彼が、シリウスがそうなってしまうみたいで
「そんな、こと、絶対ないって思ってるのに・・・・」
何で目からは涙が溢れてくるのだろう
「 私は、脆いね」
彼の痛みを考えるだけでこんなにも脆くなってしまう。
「元気、出さなくちゃ。 いつも通りに、笑おう。」