「僕は、ハリー・ポッター。よろしくね、。」
「よろしく、ハリー。」
気さくに話しかけてくれる所は本当に父親そっくりだ。あ、でもリリーも話しかけやすかったかな。私に声をかけてくれた女の子のはリリーが初めてだったし。
隣に座って良い?と赤毛の子に聞くと、「良いよ。」と返してくれたので座らせてもらう。
名前を聞こうとすると、後ろからの衝撃が来て聞くどころではなくなった。
振り返ると、そこには先程手を振ってくれた双子の姿が目に入る。 あ、この子達も赤毛だ
「!我がグリフィンドールに入ってくれるとは!!」
「いやー、もう最高だね!!」
「もう、はしゃぎすぎよ。フレッド、ジョージ。」
2人の間に挟まれながらも声を出して止めようとする。
この2人とは汽車の中でたまたま会ったのだが、彼らの悪戯好きには私も心を躍らせた。自然と話が弾み、ずっと汽車の中で話していたのだ。この2人は彼らの代を引き継ぐ子になるだろう。いや、もうなっているのかも知れない。
先生達も苦労しているのだろうと想像できてしまう。先生に同情の目を向けたいのだが、昔私もその手の一員だったのであまりそれの意味を成さない。それどころか、またこうして悪戯の話が出来るなんて夢みたいな話だ。
彼らと話していると学生に戻ったのだと自覚できる。こんなこと、大人になった今ではしないだろうから。彼がこの事を知ったら、とても喜ぶだろうな。
2人に抱きつかれていると隣の赤毛くんが、「兄さん、知り合いなの?」と尋ねてきた。
兄さん?この2人のことを言っているのだろうか?だと、したら・・・
「君も、ウィーズリー家の1人なの?」
「う、うん。僕はロン・ウィーズリー。」
「そう、あなたも、 (アーサーの )」
「?よろしくね、。」
「ええ、よろしく。」
アーサーは、いったい何人子供を作れば気が済むのだろう。まあ、子どもは可愛いと思うけれど。それに、こんなに素晴らしい子どもなんですものね。あ、でもモリーが怒っているのかしら。悪戯を考えるのもなかなか楽しいのに、いつものってくれなかったものね。
そういえば、ハリーの横にもう一人女の子が座っている。
頭の良さそうな子だな、あ、外見で判断しちゃいけないか。
「貴女の名前は?」
「ハーマイオニー・グレンジャーよ。よろしくね、。」
「うん、よろしくね、ハーマイオニー。」
笑顔で話しかければ、微笑んで返してくれた。ハリーの周りは良いお友達ばかりね。
目がとても綺麗だもの、彼の目みたいに。
「ほれ、騒ぐのは話が終わってからじゃ。」
ダンブルドア先生がそう言って手を叩くと、ジョージとフレッドも近くの席に座る。
ざわめきが止んだところで、先生は吸魂鬼の事を話し始めた。
彼のことを思うと、自然と力が入ってしまう。
彼は、大丈夫なのだろうか。
心配すればするほど、不安が大きくなっていく。徐々にダンブルドア先生の声も聞こえなくなる。
闇の中へと引きずり込まれていく 彼を救わなくてはいけないのに
その時、懐かしい名前だけが私の耳に入ってきた。
「ルーピン先生じゃ。闇の魔術に対する防衛術を受け持ってもらうことになっておる。」
ルーピン? 涙をこらえて前を見る。 すぐさま、彼だと分かった。
顔つきが少し変わっているけど、ほとんど変わっていない。 優しそうな、雰囲気も。
彼は私のことを覚えているのだろうか、という不安も多少あったがそんなことよりリーマスが元気な姿で生きている事を知った嬉しさの方が勝っていた。
周りに気付かれないように私はリーマスに笑って挨拶をした。
「久しぶり リーマス」