「さて、新しい先生を紹介する前に新しい仲間を紹介するとしよう。おいで、。」
「はい、先生」
一歩、私が足を出すと騒がしかった大広間がさらに大きさが増した。
人前にこうやって立つのは、あの頃でもほとんどなかったからなんだかおかしな気分だ。
どこに視線を合わせようか、と奇妙な人と思われない程度に辺りを見回すと汽車で出会った双子と目が合う。手を振ってきたので、笑って振り返した。
「彼女の名前は・。理由あってこの学校に来ることになった。1年間だけの留学生じゃが、よろしくしてやっておくれ。」
ダンブルドア先生が「ほれ、挨拶をするのじゃ。」と私の背中をぽんっとたたく。
あとは自分で説明しなさい、と目で言っている気がしたのでひと息おいて話し始める。
「今、校長先生から紹介された・です。学年は3年生です。えー、迷惑をかけることがあるかも知れませんがよろしくお願いします。」
簡潔に済ませたせいもあるのか、静かになった大広間で私の声だけが広間中によく響いた。
生徒達のほとんどがこちらを見ていて何だか気恥ずかしい。ダンブルドア先生に助けを求めるように顔を見ると、
先生は立ち上がって私を組み分け帽子のある椅子へと座らせた。
「彼女の組み分けをまだ行ってなかったの。さて、何処に行くか。」
「おや、久しぶりの顔だ。」
「そうね。もう、何年になるのかしら。」
「お前は面白い奴だった、奴らと一緒で、。」
「ふふ、そうね。 彼らと、」
「ああ。で、どこに入る?お前ならどこにでも・・・」
「愚問よ、帽子さん。」
「そう、だな。 グリフィンドール!!」
帽子さんがそう言うと、グリフィンドールの生徒達がわーっと沸き上がる。
ダンブルドア先生はそこに行くのが分かっていたかのように、私を見て微笑んでいた。
彼にお礼を言って立ち上がり、赤と金色のネクタイで彩られた生徒のテーブルへと歩いていく。
みんなが次々と、「よろしくな!」とか「仲良くしようね!」とか、嬉しい言葉を声をかけてくれる。
聞こえた分は出来るだけ返して、目的の人を探す。あの子の事が知りたいし、あの子の側にいたら彼に会えると思ったからだ。
どれだけ、大きくなったのだろうか。私が見たのは本当に小さい時だったから、実はすごく楽しみだったりする。
ダンブルドア先生に姿を聞いたのだが見たらすぐ分かると言われたので、その言葉を信じて探す。
すると、すぐ前の方に、友人にそっくりの顔があった。全体は父親に似ている、髪型は彼特有のものにそっくりだ。
あの優しい目は母親に似たのだろう。懐かしさを感じるのは昔この子に会っていたからか、それとも彼女を思い起こさせるからだろうか。
本当、両親にそっくりね。
彼らの息子の前で止まり、笑顔で手を差し出す。
「私は・。 貴方のお名前は?」