「ルフィ!起きなさい、よっ!!」
「んがぁっ!!」


あの突然の嵐から数時間後、彼らはどうやらどこかの島に着いたらしい。つい先程、ナミが起こしたルフィ以外は全員起きて現状を把握しようとしていた。次の島まではまだ距離があったはずなので、ここは次の目的地であった島ではない。  ならば、ここはどこなのだろうか。




「んあ?ここどこだ?」
「それが分かったら苦労しないわよ。次の島ではない事は確かなんだけど・・・」



彼らが着いたその場所は人などいないような、山や丘、野原があるような孤島のようだった。海辺を辿ってみたところで、そこには貝殻など海辺にありそうなものばかりがあって特に変わったところもない。


「そういえば、ナミ、ログポースはどうなってんだ?」
「だから、さっき壊れた・・・え、直ってる。」


ウソップに言われふと見てみると、先程ぐるぐると壊れていたのが嘘のようにそれは直っていた。しかし、まだ次の島へのログがたまっていないし、次の島が何処なのかもここが何処なのかも分からない。「ロビンは知らない?」 とナミがそう尋ねると、ロビンも知らないようで首を横に振った。それどころか、こんな場所に島があったことすら本で読んだ覚えがないという。


「ロビンも知らない、か。ったく、ここは一体何処なのよ。」




「ここは、名も無き島。」



一声、突然彼らの前から人が現れた。その得体の知れない1人の人間に対して全員攻撃態勢になり、その男の動向をうかがう。男は「そんな構えなくても良い。別に、君達に攻撃をしようなんて思ってない。」 両手を上げて顔の横でひらひらと振りながら彼らに話した。「それに、」


「麦わらの一味に1人で手を出すほど、俺も愚かではない。」
「大勢でなら手を出すってか?」


皮肉にとられたらしい彼の言葉にそう言い返す、彼らの1人。そんな彼らに彼は、少し困った(といっても、初めて会った彼らにはとても判別できないような)顔をして「いや、そう言う意味で言った訳ではないのだが。」 どう説明しようか顎に手を添えて悩んでいると、「なあ、お前誰だ?」なんてルフィが暢気に聞いてきたので、その男は微笑んだ。


「自己紹介をしていなかったか。俺は、ここの島の住人だ。」


、というらしい彼は「ここで立ち話も何だから、俺の家で話さないか?」 まだ彼のことを信頼していないのだろう、そんな彼の言葉に返事をしない彼ら。そんな中、ルフィだけが「良いのか!?なあ、肉はあるか?」 とついて行く気満々で笑いながらに近づいていった。そんなルフィを仲間が首根っこを掴んで前進するのを止めさせる。


「ちょっと、ルフィ!あんた無防備過ぎよ!!」
「ふぐっ!!!」


「い、いきがっ!!!」 なんて言っているルフィを余所にお構いなしに説教をする。「だいたいあんたはいっつも・・・」 と船長を正座させて、まるで子どもに言い聞かすようにナミはルフィに説教をし始めた。そんな姿がおかしかったのだろう、と名乗る彼は微笑んでその様子を観察していた。すると、ルフィがの方を指さす。「大丈夫だって!」


はいい奴だぞ!」
「どこにそんな根拠があるの!今会ったばかりよ!」
「根拠ならある!!」
「何よ!」
「 勘だ!!(どーん)
「アホかァ!!!」


ガンッ!!という音と共にルフィが船の外へと吹っ飛ぶ。そんな彼らの日常的なやりとりが、これを初めて見るにとってこの一味にかけられている賞金に疑いを持った唯一のことであった。



「君達は、愉快なサーカス団か何かか?」
「・・・・いや、違う。」

03. 彼らに関する一考察

人は外見によらないというが・・・ん、使い方を間違っているか?

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title by 鴉の鉤爪 / 彼らに関する一考察(ざっくばらんで雑多なお題(日本語))