「今日も良い買い物をしたな。」
とある街中、フルーツや野菜などといった物が入った紙袋を片手で抱えながらそう声を出したその男の名は。今日も何ら変わりない日を過ごしていたそんなある日に事が起こるわけだが・・・彼は知る由もなかった。
「!今日もお買い物?」
「おはよう、レジェッタさん。はい、いつもと同じのをください。」
「あら、じゃない!うちにも寄っていくのでしょう?」
「マーガレットさん。はい、後で寄らせてもらいます。」
先程よりも多く荷物を抱えながら、頼まれたものを選んでは買っていく。常連と言って良いくらい市場へと通い詰めているものだから、こうして店の人とも仲良くなり日常会話も交わすようになった。
いつものように買い物をして時間を確認すると、同居人が(といっても、の方が住まわせてもらっているのだが。)帰ってくる頃であることには気付く。そろそろ帰るか、とは知り合いに挨拶をしながら、買った物と同じくらいもらい物があるのもきっと今日の運勢が良かったからだろう(←基準)と嬉しそうに笑みを浮かべて市場を後にした。
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「母さん、父さんの幸せを願って。」
夕食、入浴、1日ですべき事をやり終えて、いつも書いている両親への日記を書く。今日はリンゴをおまけに2個もらえた、なんて些細なことも書いて1ページを埋める。しかし、いつも同じような事を書いている気がしてならない。やれ今日も平和な1日だった、やれ明日は今日と違う日になるだろうか、などと書いた回数も、もう分からなくなってしまうくらいに。平和の事は良いことである、確かにそうあるべきなのだが・・・何かが足りない気がするのだ。敢えて言うならば、味わったことのない様な、刺激を与えてくれる、そんな出来事。
「(望んだところで、どうこうなるわけではないが。)」
それに日常は平和に超したことはないし、なんて先程とは矛盾しているような言葉を口にする。ベッドに横になりそんな事を考えていると徐々に瞼が重くなってきた。明日は知り合いの花屋からお手伝いを頼まれていたな、なんて明日のことを頭の中で確認しながら夢の中へと落ちていった。
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「ん、 朝か?」
朝の日差しが窓から差し込んで、の顔に光が当たる。朝に弱いにとってこの日差しは邪魔でしかないものだが、これがないと朝に起きられないのも事実であるので目覚まし時計よりも重宝している光である。
そんな光を顔に受け、眼を開けてゆっくりと身体を起こす。腕を伸ばして身体をほぐし、惜しそうにベッドから抜ける。立ち上がり、いつものように花壇に水をやっているお隣さんに挨拶をしようと窓を開けると、
そこにはおかしな光景が広がっていた。
「 これは、」
02. いろとりどりの
目の前に広がる景色は、見慣れたそれではなくて
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title by 鴉の鉤爪 / いろとりどりの(ざっくばらんで雑多なお題(日本語))