「魚は捕れたの?」
「ああ、問題ない。」
「ふふ、お疲れ様。」
近くで多智花と嶺、それから先生が一緒になって遊んでいる中、俺達2人はのんびりと時間を過ごす。イスに座ってあいつらを見ているの方をふと見ると、もう少し焼けた方が良いんじゃないかなんて思うほどの白い足が目に入ってきた。視線を上げるとそこにはサングラスを掛けた彼女の姿。
「 千聖?どうかしたの?」
「いや、白いなと思っただけだ。」
「・・・どこを見ているのよ。」
俺の素直な返事に眉間に少しだけ皺を寄せてこちらを見てはそう言う。そんな彼女に「俺は、パラソルの事を言ったんだが?」 なんて笑みを浮かべながらそう言うと、彼女はわざとらしく、天のために置いてあったバスタオルでその扇情的な足を隠してしまった。そんな彼女の行動に、今度は俺が顔を顰めると、「あら、それにしては何だか残念そうな顔をしているのは私の気のせいかしら?」 なんて仕返しをするようにに微笑み返される。
「 、」
「何かしら、不破君?」
「 俺が悪かった。」
不破君、なんて彼女がわざとそう呼んでいるのだと分かっていてさえ、そんな他人行儀な呼び方に不満を抱いてしまう俺がに勝てることなどなく、結局、俺は早急に降参のポーズをとって彼女に許しを請うのだ。
「 千聖、」
「うん?どうした、?」
「認めたからって、それが許されるとは限らないでしょう?」
「なに堂々と足に手をかけているの、」 なんて彼女は足に手を添えてバスタオルを落としていこうとしていた俺の手を軽くはたいて彼女の手で押さえられる。しかし彼女の顔を見ると、本気で俺を拒否している瞳ではなくて。(全く、そんなのだから俺が調子に乗ってしまうんだろう?)
「俺は、もう止められないんだが?(だいたい、がそんな足で誘ってくるから、)」
「私は、貴方を誘った覚えはないのだけれど?」
彼女の足に手を置いたまま顔だけ近づけて耳元でそう囁くと、読心術でも持っているのではないかと思うほど、彼女の返答はぴったりと俺の心を読んでいた。俺が分かり易過ぎるのか、それとも彼女が俺のことをそれほど知ってくれているのか、後者だと考えるとますます彼女へと愛おしさが増してきてしまった。
「、愛してる。」
「私も愛しているわ。けど、今はそうい・・・」
が言いかけた次の言葉も一緒に塞いで、その言葉も忘れてしまうように深く、執拗に彼女の唇と自分のそれとを重ねて、角度を何度も変える。時々漏れる彼女の艶めかしい息がさらに俺を煽り立てていることに彼女は気付いているのだろうか。
「本当に、止まらないぞ?」
「 もう、」
額を合わせてそんな事を言うと、はため息をつきながらも 「全く、仕方のない恋人さんね。」 なんて言って俺に身体を預けてくれるから、俺はもう顔を緩ませることしかできなくて。そんな俺の顔にも笑みを向けてくれて、その顔にまた愛おしさを感じながら、気付いた時にはまた彼女の唇を襲っていた。