B6達と一緒に特別講師になるという話で彼らと一緒に日本へと戻ってきたのだけれど、さすが翼達と変わらない元気の良さで真奈美先生を悩ませている成宮君達。B6の側に過ごしてきた過去がある故にその大変さはよく分かっているから、可愛い真奈美先生のために補習を手伝ったり、こうしてお酒に付き合ったりするのだけれど、


「さすがに、飲み過ぎたかな・・・」


真奈美先生を送り届けた後、そのまま帰宅してシャワーを浴びたり補習で使うテキストをまとめたりと眠気と戦いながら必要最小限の事だけをしてベッドへとダイブする。酒の効果もあってだろう、私は先程来た翼からのメールの事を思いながらも、そのまま意識を飛ばしていった。



「・・・ん、」
「おォ?やっと起きたかァ?」
「   きよ、はる?」


朝、なのだろうか。息苦しさと布団との重さとは違う別の重力が感じられて思わず瞑っていた目をゆっくりと開いてみる。するとそこには、いつものように楽しそうに笑みを浮かべている清春の姿がぼやけながらも確認できたけれど、私は彼がいる事実をなかなか受け止められないでいた。彼がここにいる事もそうだけど、それよりも時間が気になった。彼が来るなんて私は相当寝ていたに違いない、翼からのメールを見て清春が迎えに来てくれたのだと思って近くにある時計に目をやる。


「    まだ7時じゃないの、」


けれど私の予測は見事に外れて、こんなに早くにやってきた清春へと視線を移す。そうすると彼は「お前のママが、オレ様に鍵をくれたゼェ?」 なんて人差し指に通っているそれをくるくると回しながら言ってくる。昨日の夜から海外旅行へと繰り出した両親の事を思い出して、頭を悩ます。そういえば、スペアを誰かに渡しておくとか言っていた気がするけれど(意識が朦朧している娘に言わないでよ。)


「翼からの聞いた集合時間にはまだ4時間以上あるわよ?」


未だに私の上に馬乗りになっている清春を見上げながらそう言葉を出す。運の良い事に今年の彼の誕生日は休日にあたっていたから、成宮君にお願いをしてアホサイユでパーティーをしようと計画をしていたのだ。(翼に頼んだら、どこに連れて行かれるか分からない。)アルコールを飲むだろうし、そうなったらきっと夜通しで飲むだろうと思ったから少し時間を遅らせたのだけれど。


「待ちきれなかったの?」
「ンなわけあるかッ! オレ様はァ、 」


からのプレゼントをこーして直々にもらいに来てやったんだゼェ?」 なんて至極楽しそうに言いながら、ゆっくりと顔を近づけてくる清春。そんな彼の額を指で押さえて「プレゼントなら翼に頼んでいるからアホサイユで渡すわよ?」 なんて笑みを浮かべて言えば、彼は不機嫌そうな顔へと変える。


「ンだよ!買ってたのかァ?」
「・・・何でプレゼントを買っているのにそんな顔をするのよ。」


呆れたようにそう返せば、彼は抑えていた私の手を掴んでそのまま近づいて額に唇を落としてきた。再度彼の顔を見れば、その顔に浮かぶのは彼らしい表情で。「まァ、オレ様は欲しいモンは全部貰うことに決めてるからなァ?」 なんて言いながら、今度は私の唇にそれを重ねてきた。


からのプレゼントも当然もらうけどォ、自身もプレゼントとしてもらってやるぜェ!!」


「キシシッ!余すことなく、全部もらってやるからなァ!!」  余すことなくなんてよく知っていたな、なんて感心しつつも、彼の放った言葉は深く考えなくとも危ない言葉であって。今からそんなことをしてしまえば、確実にパーティーに遅れてしまうだろう。本人のいない誕生日会なんて意味を成さないにも程がある。さあ、どうするか、なんて考えていると、目の前にある彼の顔がそれ以上に近づいてきた。「つうか、」


「オレ様はお前を貰えれば他のモンなんていらねェ。」


「だから、早くオレ様のモンになっちまえよ、  。」  優しい声ではないけれど、心地の良いそのアルトの声は私の大好きな清春の声で。そんなことを言われてしまえば、今まで思案していた事なんてどうでも良くなってしまって、頭の中に残った答えは1つだけとなってしまった。(これだから、私は彼に敵わない。)

5月9日の誕生日。

清春とはまだ来ないのか!?   そんなに焦るなって、翼。あいつらもすぐにって、清春からメール?   ゴロちゃんにも来たよー、ていうかこれみんなに送信されてるじゃん。    ん?画像も添付されているぞ。仙道の奴、また何か悪戯をしたんじゃ、っ!?   ・・・これ、?しかも、寝顔?   トゲー?   おい、まさかあいつ、を   な、何をしているんだっ!!仙道ーっ!!!    キシシッ!これでオレ様だけのものーってなァ?