悠里先生に瑞希が小さくなってしまった事を説明して何とか納得をしてもらったのだけれど、偶然そこに居合わせた真田先生は何だか納得のいかない顔をしていた。「んー、でも見た目は斑目だしな・・・」なんて言っている真田先生をよそに悠里先生は笑みを浮かべていた。
「普段の瑞希君が大きいから、新鮮よね。」
私の膝の上でトゲーと遊んでいる瑞希の頭を撫でながら、楽しそうにしている先生。瑞希は彼女の方を見て不思議そうな顔をした。先生に話すことに手一杯で瑞希に話すのを忘れていた事に気付く。「、」 そう言って名前を呼ぶ瑞希に安心させるように微笑んだ。
「悠里先生はね、私達の担任の先生なの。」
「せんせい、」
「大好きな先生よ。」 そう言って彼女の方を向きながら言うと、悠里先生の方が照れていた。可愛いなあ、なんて思いながら見ていると瑞希がのそのそとこちらに体を向けてきて、「ぼくのことは?」 と訊ねてきたのだけれど、身長のせいで自然と上目遣いで私の方見ていることになるわけで。
「もちろん、瑞希も大好きよ。」
「ふふ、 、」
私の名前を呼びながらぎゅうっと抱きついてきて、「ぼくも大好き。」 なんて可愛らしい事を言ってくれた。瑞希をだっこするような形で抱きしめていると「やっぱお前は斑目っ!?」 立ち上がって瑞希に指をびしっと向ける真田先生。さっきからそう言ってるのに、なんて思いながら先生を見ていると、瑞希が服を引っ張ってきた。
「瑞希、どうしたの?」
「あれ、だれ?」
「あれ言うな!」
「小さくなっても斑目っ、」なんて悔しそうにしている真田先生を悠里先生が「まあまあ、真田先生。一応子どもになってしまったんですから、もう少し抑えてください。」 そう宥めて、こちらの方を見ては微笑んだ。彼女はこの瑞希をとても気に入ったようだ。
「ほら、あんなに可愛い瑞希くんが見られるんですから。」
悠里先生がそう言うと先生は不本意ながらも椅子に座った。何だかんだ言っても子どもだからか、強く言えないのが悔しいらしい。けれど瑞希が子どもから戻ったとしてもきっと先生は瑞希に勝てないのだろう。それを言ってしまうと先生が落ち込みかねないので、彼女が慰めるのを微笑んで見ていることにする。
「真田先生は英語の先生なの。素敵な先生よ。」
「っ。(素敵な先生なんて言ってくれるのかっ!!)」
「む、」
きらきら、そんな擬音が似合いそうな目でこちらを見ている真田先生とは反対に少し拗ねた様子で私の方を見る瑞希。そんな姿も可愛いなあ、なんて思っていると、瑞希はゆっくりと私の顔に近づいてきて、ちゅう、と可愛らしい音と共に頬にキスを1つ落とした。
「はぼくの、おむこさんになるの。」
きほんてきにマイペースです
もう、瑞希ったら(敵わないなあ。) 、だいすき(ぎゅう) お婿さんになるのは斑目だろ!って、違う!!のお婿さんはお、お、・・・あー言えねぇ!! 瑞希君、可愛いすぎるっ。 ふふ、でしょう?先生ならそう言ってくれると思った。
title by リライト / きほんてきにマイペースです(珍獣の飼い方10の基本)