「・・・トゲー、これはどういう事?」
「トッゲー!!」


悠里先生との話を終えて瑞希が待っているバカサイユへと向かい、ドアを開けた。すると、こちらに頭を向けて座っている瑞希がいた。寝ているのはいつもの事だから、起こして早く帰ろうと瑞希の正面に足を進めた。けれど、私の足はそこでストップしてしまった。そう、髪の色は間違いなく瑞希なのだ。だから、頭からだけ見たら本当に瑞希なのだ。(何だか日本語もおかしくなっている気がする・・・)


「何で、小さくなった瑞希がいるの?ていうか、これは瑞希本人なの?」
「トゲ!」


トゲーを手に乗せると、そうだよ、と言わんばかりに鳴いてくる。(生憎、私は一のような特殊なスキルは持ち合わせていない。) 瑞希以外にトゲーが側にいるところを見た事がないので、この少年は瑞希なのかと一応納得する。(ああ、慣れって怖い。)


「で、何で瑞希がこんな小さくなっちゃったの?」
「トゲッ!」


私の手に乗っていたトゲーは机にジャンプして、紅茶が入っているカップを指さす。この紅茶がその原因らしいのだが、そんな小さな薬を作る事が出来るのなんて、真壁財閥とかみず、き・・・


「まさか、自分で作ったのを飲んじゃったの?」
「トーゲッ!」
「・・・・そうなのね。」


何をしているんだろうか、この子は。まさか自分の作った薬を飲んでしまって、小さくなるなんて。  ため息をはきながらソファに腰を下ろすと、その反動で目覚めたのか少年瑞希が体を起こした。


「ん、  だれ?」
っていうの。あなたは瑞希?」
「  うん、ぼく、みず、き。」


今にもまた眠りそうな顔で自分の名前を言う彼。あまりにもそれが可愛かったから、つい、頭に手を伸ばして優しく撫でる。すると瑞希は凄く嬉しそうな顔をして微笑んでくれた。(うわあ、やばい。)


、」
「ん?瑞希?」


私の名前を言いながらのそのそと私の足へと登ってくる。「どうしたの?」 そう尋ねると、私の背中に小さな手を一生懸命回して 「ぎゅー、」 なんて可愛い声を出しながら抱きついてきた。(あー、これは・・・)

まずはかわいがってきにいってもらいましょう

ああもう、瑞希ったら。(ぎゅう、)  、ねむ、い  え、でももう・・・って寝ちゃってるし。  ぐぅ、   ふふ、少しだけよ?   トゲー!


title by リライト / まずはかわいがってきにいってもらいましょう(珍獣の飼い方10の基本)