*大学生の設定です。
*青くん、黄くん、主人公が皆同じ大学に通ってます。
*青くんと主くんは2人暮らし。
「青峰っち!今日家に行っても良いっすか!?」
バスケの練習後、青峰っちの耳に飛び込んできたのは俺の口から出てきたそんな言葉だった。青峰っちとはこうしてバスケをするからそれこそ毎日と言って良い程会っているけど、君とは同じ大学にいるのにサークルも違えば学部も違うから会えない事も多くて。そういえば最近会えてないなあ、なんてふと思ったら、会いたいなあなんて気持ちが俺の中でみるみるうちに大きくなってしまった訳で。
「ああ?何でだよ。」
「最近君に会ってないなあって思ったら、会いたくなっちゃったからっス!」
「それに、久しぶりに君の作ったご飯食べたいし!」俺の言葉に不思議そうな顔をした青峰っちへとそう伝えれば、「・・・お前、10日前とかにも泊まりに来たじゃねえか。」なんて呆れたような顔と一緒にそんな言葉が返ってくる・・・んだけど、その後に「まあ別に良いけどよ。」なんて言葉も紡いでくれたから、俺の顔にはますます笑みが浮かんでしまって。
「やった!じゃあ俺、このまま付いてって良いっスか!?」
「おー、・・・いや、急に連れてくっとあいつに小言言われんだった。」
「電話すっからちょっと待て。」嬉しさのあまり、青峰っちへと近づけてしまっていた俺の体を片手でストップをかけて、青峰っちはそう言葉を紡ぐと携帯を取り出した。それから、履歴の上にあったその名前を押して耳に当てる。小言、なんて彼が言うとこが俺には想像できないんだけどなあ、なんて思いながら、彼の声を俺も聞こうと青峰っちの携帯へと耳を近づける。
青峰っちがかけたその相手は、もちろん、
「もしもし、大輝?」
「おー、、今良いか?」
「??ああ、構わないが、」
「どうかしたのかい?」数回のコール音の後、聞こえてきたのは君の柔らかなその声で。いつ聞いても、君の声は心地良い。まるで彼が演奏しているバイオリンみたいに、何だか落ち着くというか、何というか。なんて、俺がそんな事を思っている間にも2人の会話は進んでいて。
「黄瀬がの作った飯食いてえんだと。」
「ええ?いや、それは嬉しいんだが…」
「何だ、もう作り終えたのか?」
「いや、まだ作りかけだよ。スープは足りるし、ええと…、」
「あっ、無理そうならまた日を改めるっスよ!」
「・・・って言ってるぞ?」
「ふふ、来てもらって大丈夫だよ。それに俺も久しぶりに涼太君に会いたいなあと思っていたから。」
「だから、来てくれると俺も嬉しい。」迷惑になるなら、と紡いだ俺に言葉に、君は「作りかけになってしまっているけど、涼太君が来てくれるなら、今からでも腕によりを掛けて作るよ。」なんて言葉も一緒につけて、返事をしてくれるものだから、(ああもうっ!)
「・・・青峰っち、」
「・・・何だよ。」
「俺、君の事好きになりそうっス。いや、もう十分好きっスけど。」
「…何回その言葉を吐いたら気が済むんだよ、お前は。」
「??大輝?」
「あー何でもねえよ。それで?何か買い足すモンがあんのか?」
「あるなら買って帰るぞ。」両手に顔を埋めて、「だって君がイケメンすぎる・・・!」なんて言ってる俺の言葉を何も無かったようにスルーして青峰っちは君との会話を再開する。ちょ、ちょっと青峰っち!いや、スルーもいつもの事だけど!・・・何か自分で言ってて悲しくなってきた(・・・別の意味で顔を両手に埋めたくなってきたっス。)
「すまない、お願いできるかい?」
「おー。んで、何買ってくれば良いんだ?」
「今日はペスカトーレにしようと思っているんだ。」
「あー・・・パスタは足りてただろ?」
「ソースの方か?」そして、続けられた会話の中で青峰っちが普通に返事をしていたものだから、俺はまた表情を変える事になってしまって。え、青峰っちってペスカトーレ知ってたんっスか?いや、君のを毎日見てるし、手伝ってる事は知ってるから青峰っちが多少なりとも料理ができる事は分かってるけど、・・・名前まで?青峰っちが?
「ああ、ソースの具材が少し足りないかな。」
「・・・ペスカトーレってどれだ?」
「ふふ、トマトソースと魚介類のやつだよ。」
「あー、あれか。・・・ホールトマトに、エビ、イカだろ…貝は何使ってんだ?」
「今回はハマグリとアサリにしているが、多めに買ったから貝は大丈夫だよ。」
「じゃあ3つか。後は良いのか?」
「ああ、他は良いと思うよ、ありがとう。」
「また後で。気をつけて帰ってくるんだぞ。」へいへい。その言葉に青峰っちが返事をすると、どうやら電話は終わったようで。・・・ペスカトーレを完全に知っている訳ではないことには何故だか安心してしまったけど、ヒントをもらってすぐに買うものが浮かんじゃうとか・・・青峰っち、
「つーわけだから、途中スーパーに寄ってく・・・何だよ、その顔は。」
「・・・いや、だって、」
「はあ??」
何か言いたげなそれになっていたらしい俺の顔に、青峰っちが言葉を途中で止めて不思議そうな顔をした・・・のだけれど、俺の返事が上手く纏まっていなかったものだから、青峰っちの眉間に微かに寄っていた皺がさらに深くなってしまって。
その、つまり・・・青峰っちと君を見てると本当にこういう夫婦になりたいなあなんて、これも昔から思ってた事だけど、なんつうか、今の、君との会話をしてた青峰っちを見てたら、やっぱり、(・・・これも、黒子っちが昔言っていた気がするけど、)
「・・・俺、やっぱり青峰っちみたいな旦那さんになりたいなあ。」
「そんで君みたいな奥さんと結婚したいっス。」なんて思わず心の声をそのまま放ってしまった俺の言葉に、青峰っちから返された言葉はもちろん、
Amabile
そして、スーパーで買い物をした青峰っちがエコバッグを取り出した事に俺はまた驚く事になるわけで。
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title by edona / amabile(アマービレ / 愛らしく)(music)
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