穏やかな天候の真夜中、いつものように睡魔に誘われるままに睡眠を貪っていれば、ドスンっと大きな音を立てて今日とて変わらず俺の身体の真正面へと落ちてきたのは、
「 ルフィ、」
良いのやら悪いのやら、順応なんて機能を人が持っているおかげで依然よりかはこの衝撃にも慣れてきたのだけれど、やはり眠っている時に来るそれは何も構えていないものだから、起きている時よりもはるかに力が増す訳で。そんな俺の苦労を知ってか知らずか、まるで日課のように落ちてきた目の前にいる彼は、それはもう気持ちよさそうな顔をして寝ていた
「(普通の人間だったら、打ち所が悪ければ危ないっていうのに。)」
毎回のようにこうしてベッドからおちてくる彼に下で寝たらどうだと提案したことがあったけれど、「いやだ!俺はの上で寝るのが好きなんだ!!それに、落ちてもが受け止めてくれるからな!」 大丈夫だぞ!なんて満面の笑みを浮かべた彼にそんな事を言われてしまって。言い出した彼を止める事なんて不可能に近いし、そんな愛らしい事を言われてしまえば、止めるに止められなくなってしまう訳で。
「 ん、」
寝ていながらも俺が側にいる事だけは認識したのか「 、」 なんて俺の名前を呼びながら猫のように首元へと顔を擦り寄せてきて。秋島の気候で季節も秋になろうとする頃だったから少し肌寒く感じたのだろう、いつも隙間なく抱きついてくるというのに今日はそれ以上に身を寄せてくる我らが船長、に愛おしさを感じてしまう俺は(本当にどうしようもない、)
「 しし、 、」
「 あったけェ、」 愛しいその声で、愛しいその笑みを浮かべながらそんな言葉を眠りながらも紡ぎ出されてしまえば、彼自身のベッドに戻そうなんて事、もちろんできる訳がなくて。結局、彼のその愛らしい行動に負けてしまう俺は彼の背中へと腕を回して自ら彼を引き寄せて一緒になって瞼を閉じてしまうのだ。