「 は、  ん、」


「 、 、」 なんて真夜中にそう名前を呼ばれながら身体を揺すられて、聞こえてきたその声が愛しい彼のそれだったから、起きないわけにもいかなくて、自分の視界に彼の顔を映そうとゆるりと瞼を開いたのだけれど、


「 ル、フィ 、?」


字面の如く、食い尽くされるのではと思わせるようなそれが起き抜けに襲ってきたものだから、俺は対処しきれずにそのまま、深く入り込んでくるルフィを受け入れることしかできない。いつの間にやら背中へと伸ばされていた彼の指に、自分の熱が集まっていくように感じられた。


「 、」
「ん? どうした、ルフィ?」
「  なんか、 すげェ、」


「  が食いてェ。」 もう食べ始めているんじゃないのか? なんてそんな俺の返事は、口から出される前に、また喉の奥へと戻っていってしまう。互いに触れている彼の心臓が、俺の心臓が、脈打つ度に俺の耳へと大きく響いてきて、さらに煽り立てるように、重ねているそこから聞こえてくる音が、俺の脳内を、すべてをひどく刺激してきた。


「  ししっ、の唇って、」
「 っ、ん?」
「やっぱ、美味ェな。」


「おやつみてェだけど、でも、肉みてェでもあるな。」 先程までのそれとは違って、ただ啄むように俺の唇を挟み込んでそんな事を言ってくるルフィの顔は、ひどく楽しそうで、嬉しそうで。そんな顔を見せられてしまうと、どうにも俺は弱いらしく、自分の睡眠時間が減ると分かっていながらも、どうにも彼のお願いを聞き入れてしまいたくなってしまって(・・・まあ、彼に起こされた時点で、そんな考えはとっくに捨ててしまっているのだけれど、)


「なァ、。」
「ふふ、 うん?何だい、ルフィ?」
「 もっと、食っていいか?」


今にも食いつかんばかりの勢いで紡がれたそんな愛しい彼の言葉に、俺は言葉で返事をする代わりに、側に寄っていたその唇へと自ら近づいて行ったのだ。










理性を盗むキミ

そんな俺の返事に、彼はゆるりと笑みを浮かべて、重ねたそれを深くした






title by Seventh Heaven / 理性を盗むキミ