「  っん、おやじ、さん、」


するり、 酸素を求めるように口をさらに開けた俺のそこに、まるでそれを待っていたかのようにさらに深く入り込んできた親父さんの赤くちらつくそれ。酸素を求めるのに、そして何より親父さんのそれを受け入れるのに必死で、目なんてとても開けていられなくて、途切れ途切れに親父さんと呼ぶ事しかできなくて、


「  なんて顔してやがる、。」
「・・・ん、だれの、せい、ですか。」


漸く瞼を上げて、酸素を取り込む事ができるようになった思えば、同時に親父さんから放たれたのはそんな言葉で。肺に送り込みながらも親父さんにそう言葉を返すと「グラララ!!何だ、俺の所為か?」 なんて俺の唇を舐めながらそうやってわざとらしく聞き返してくる親父さん。


「まァ、半分は俺の所為だとしても、」


「半分は、なァ?」 分かっているくせに、最後まで言わないで笑みを浮かべながら俺の瞳をのぞき込んでくる親父さんに、こういう行為に及ぶ度に俺はなんてずるい人だと思わずにはいられなくて。けれど今更そんな事を言ったって俺が親父さんを愛してしまっている事が変わる訳でもなく、親父さんもそんな俺の事を分かっているから、俺が苦し紛れに放つそんな言葉さえも親父さんはそれを褒め言葉と取って、俺の大好きなその笑みを浮かばせるのであって。

今だって、そうやって


「・・・ずるいです、親父さん。」
「グララララ!!褒め言葉にしか、聞こえねェなァ?」


そんな言葉と共に俺の首筋に自分の唇を落として、愛しいその笑みを浮かべながらも艶めかしいその色を俺に魅せる事を忘れてくれない親父さんは、本当に、ずるくて、   愛おしくて


「   親父さん、」


そんな色を魅せられて、俺の今あるなけなしの理性はもちろん本能を抑えられるなんて事、できている筈もなく。ベッドから身体を少しだけ浮かせて親父さんの首の後ろへとしがみ付くように腕を伸ばして抱きつけば、親父さんはそんな俺の身体を抱き寄せてくれるものだから、つい、視界に広がるその首筋に、親父さんと同じように唇を落としてしまう。

そうすれば、親父さんは浮かべている笑みを深めながら、 喉を震わせて、


「    、」


「ずるいのは、どっちだ?」 そんな言葉を低く、響き渡るその声で俺に言い放ったと同時に、親父さんは俺の唇を急襲してくる、なんて事を俺は知っていたから、親父さんのそれを求めるように首に回している腕に力を入れて親父さんへと自ら身体を寄せて、深く沈み込んで行くのである。










くちびるに噛み付いて

漏れる吐息すら奪う、深いそれを






title by Seventh Heaven / くちびるに噛み付いて