「ねーぇ、ー?」

くーん」




目の前で繰り広げられてる光景が嫌に目につく。
自分では可愛く着飾ったつもりの女共がを取り囲んでいやがる。

…俺はこれほど女共に怒鳴り散らしたいと思ったことはないぞ。
色目を使って俺の(ここ重要!)にベタベタしてる女共。わざと胸元を強調したり、声を上ずらせたり。
あの手この手での気を引こうとしている。


「あぁ、はいはい、順番な」




だ。ニコニコ女共の相手をして。こんなだから女共が調子に乗るんだ。
しかし、何では俺みたいな立派な恋人が居るというのに、女なんかを相手にするんだろう。
俺が嫉妬深い、やきもち妬きと知っているはずなのに。


くん、コレもらって〜」

「ん、ありがとな」



ホラ、また。女からのプレゼントをニッコリ笑顔のオプション付きで受け取ってる。
…もしかしたら。やっぱりは、女が好きなんじゃないか。
そうかもしれない。
俺らが付き合ってるのも、俺からだったし、キスだって、それ以上のことも、俺からだった。
も、求めてくれてはいたが、自分からはしてこなかった。


ずっとを見ていれば、一緒に丸テーブルを囲んでいた仲間たちは笑った。



「なんだい、シリウス。やきもちかい?」

「………別に」

「まあ、もモテるからねー。…あ、あのクッキー、おいしそう……」

「あとでに貰えばいいだろう」



ジェームズたちと話しているときもから目を離さなかった。
今も奴はニコニコしていやがる。



「…でも、何ではシリウスと付き合ってるのに女の子を相手にするんだろうね?」

「そうなんだ、ピーター!そこが問題なんだ!」




バン!と思い切りテーブルを叩きつけ、を睨んだ。
俺がこれだけ大声を出してもこっちを見向きもしなかった。


「…は俺のこと…好きじゃねーかも…」

「そんなわけないよ、シリウス。だっては…」




「おーーーい!シリウスっ!こっち来いよ!」




リーマスの言葉を遮るかのようにが大声で俺を呼んだ。
いつのまにか、女共は消えていた。


「…何だよ?」

「んー? いやぁ、シリウスを抱きしめたいなぁ、と思って!!」



恥ずかしいことを大声で叫ぶ。俺よりも綺麗な黒髪がキラキラ輝く。
…全く、



「しょうがねぇなあ!!」






「…しょうがないって言ってるけど、すっごい嬉しそうだよね」



後ろで聞こえた呟きを無視して、俺はの元へと向かった。







!」


小走りでの元へ駆け寄った俺は、そのまま勢いを殺さずにに抱きついた。
うすうす予想をしていたが、は俺を支えきれずに椅子から転げ落ちた。




「いってー………」

「わ、ワリ!シリウス!支えらんなかった!」



にへら、と俺の前でしか出さない力の抜けた笑顔が見えた。



は細っこいからなー…」

「はぁ?…これでも筋トレは毎日してんだけどなー……」



椅子から落ちたまんまの体勢から、の腕を引っ張り起こしてやった。
「いやはや、迷惑かけますねぇ」 はまた、力の抜けた笑顔で言った。



「…


彼を起こしてやったところで、俺は思い切りだきついた。



「おー? シリウス?どうかしたか?」



首を傾げつつ、しっかりと俺の背に腕を回してくれているに嬉しくなった。


「…嫉妬した……」

「嫉妬? …誰にだよ」

「お前を囲んでた女共に!!俺のに色目使ってた、あの女たち!」



腕に力を込めた。ついでに頬ずりもしてみた。少しドキドキしつつ反応を窺っていた。
予想外にも、は目を見開き、頬をほんのり紅く染めていた。


「アー…、そう。あぁ、そっか。ウン。嬉しい、な。あぁ」



俺を見ずに呟かれた言葉が、照れを隠しているものだと分かった。
それに少し優越感を感じ、俺はもうちょっと甘えてみようか、という悪戯心が疼いた。



、」



目を瞑って鼻先に軽いリップ音をたててキスをしてやれば、綺麗な黒茶の目が泳いだ。






押し倒しつつ、首筋をいやらしく、淫らに舐めてみた。
の体が少し跳ねたのと同時に、顔と耳が先程より赤くなった。


「し、シリウス…っ」


俺を止めようと小さな抵抗にでているが、俺は止まらない。
なんかもう、悪戯どころじゃなく興奮してきちゃって。なんかもう、このままやっちゃいたい。




「シリウス!!!!!」



のワイシャツの中に手を入れたところで、両腕を取られ、無理矢理起こされた。



「シリウス、君は一体、何処で事を始めようとしてるんだよ!全く、周りを見てみなよ!」



目を吊り上げながら、仁王立ちしているジェームズが見えた。
俺の下で真っ赤になっていたをリーマスが助け起こさすのを見届けてから、周りを見渡した。


…みんな、多少赤い。



「あー…、こりゃあ、やっちまった系…か?」

「分かるでしょ!!全く…。 …まぁ、ちょっとの間、僕らは庭に出ててあげるから、部屋でやってていいよ。
 変に熱を持っちゃった体は辛いだろうから、ね」



ジェームズはニッコリ笑い、リーマス、ピーターを引き連れ、談話室から出て行った。


「ぇ…ジェームズッ!!」



顔を蒼くしたの叫びはジェームズには届かなかった。


「さーて、。部屋で楽しもうぜ」


「い、いやだーーー!!!!」

悪戯心

事の最中、俺はいろんな女共に見せ付けるため、たくさんのキスマークを、にバレないようにつけさせて頂いた。
女共め、は俺のものなんだよ、バーカ!!!




というわけで、空ちゃんから頂きましたシリウス夢でございました!
いやあ、もう読むたび読むたび顔がにやけてしまって仕方がなかったです(笑) 非常に楽しみながら読ませて頂きました! 空ちゃんの書かれるシリウスが可愛くて可愛くてvv さらに悪戯仕掛け人の彼らも登場していることに感動しちゃいました。そして、空ちゃんの書かれる主人公くんも良かったです!照れてしまう所とか、いやもう本当に可愛らしくてっ。私めのサイトにはどうも主人公が攻めになってしまう物が多くて(・・・)
相互リンク、そして記念小説ありがとうございました!これからもよろしくしてやってくださいませ。